InDesign MY-NOTEBOOK

Saturday, April 17, 2010

小口に配置するアイテムの自動は位置によるヒューマンエラーの回避 (Indesign jsx)

インデックス(ツメ)の位置がずれた DTPデータ/インデックスを左右逆に貼ってしまったなど、ちょっとしたミスは人間が手作業で対処している限り起きる。

そこで、そういうことが起きない対策はあるのか、という話をしていて思いついたことをメモ。なおここに書いていることは InDesignのExtendScriptで解決することを前提にしています。

ポイントは、事前に自動組みで対処という点です。
事後チェックではなく、事前に問題を起きないように自動組みをしかけておく、というのがポイントです。

はじめに...そもそも何を解決したいのか

以下のような小口に配置するアイテムの間違い(※)をなくし品質を向上したい。

  • ノンブル
  • インデックス(ツメ)
  • ハシラ

※間違い 位置が違う/表示内容が違う/左右逆 など

考え方・方針

手作業でDTPする限り、ヒューマンエラーは0にはなりません。校正段階で目視チェックしても、やはりこれも人が行うことですからチェックモレが0になることはありません。また、人がやっている限り、確実にエラーがないことを確証することはできません。

そこで発想を転換して、小口に配置するアイテムのように特定ルールから機械的に生成できる情報については、人に作業させないで、スクリプトで生成しましょう、という話。

自動生成におけるヒューマンエラーの考察

自動生成しさえすれば、ヒューマンエラーがなくなるわけではない。

  1. スクリプト自体は人が書いていること
  2. スクリプトが前提としている特定ルールは人がDTP作業を通じて設定すること

以上から、依然としてヒューマンエラーが0になることはありません。しかし、「小口に配置するアイテムの自動生成」のように、単純なルールを前提に自動生成させる場合は、スクリプトも複雑ではないし、DTPルールも少なくて済むため、結果としてヒューマンエラーの入り込む余地が小さくなり、従来方式より高い品質を確保できると考えられます。

実装方法

前提

たとえば以下のようなケースで考えます。

  • 章ごとに異なるインデックス位置・内容を持つ
  • マスタページとしては以下のバリエーションがある
    • 章扉(右ページのみ)
    • セクションの開始ページ(左/右ページ)
    • その他(左/右ページ)

自動生成のために必要なDTPルールは何か

  • どの章か? → ファイル名から判別(ファイル名ルール、ディレクトリレイアウトルール)
  • ハシラに載せる情報の取得 → ハシラに含める段落に対して固有の段落スタイルを適用(例 section_title,subsection_titleなど)
  • どのマスターページを適用するか → 章タイトル・セクションタイトル に固有の段落スタイルの適用(例 chapter_title,section_titleなど)

これらの情報がDTP時点で正しく設定されていれば、あとはスクリプトで機械的に小口に配置するアイテムを生成します。

機械生成のワークフロー

  1. 生成のためのルールに注意してDTPする
  2. スクリプトを実行して、小口関係情報を生成
  3. 提出

ポイントは、以下の2点です。

  1. DTP中は小口関連アイテムを一切作成しない
  2. 提出直前にスクリプトを実行して、小口関連アイテムを生成する

DTPオペレータが作業するときは常に小口関連アイテムがない状態で作業できるようにワークフローを設計すべき。(非常に重要なポイント)

まとめ

やはりDTPはDRY(Do not Repeat Yourself)な作業プロセスに変換することと、それからフィードバックだけでなくフィードフォワードができる場合は利用する、というのがポイントだと。

© 2011,2012 Tomoaki Oshima